無駄遣いと贅沢の端境記

食欲、物欲、旅行欲。満たした欲を肯定し反省し是正するためのブログ。

【食】LA VAGABONDE(ラ・ヴァガボンド)

2020年最初のフレンチ。

予約が全くとれない人気店ラ・ヴァガボンド。

ついに参戦。

この日のメニューはこんな感じ。

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いきなり化石の上という謎メニュー。

これが化石の上。

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答えは珪化木の化石に乗った雲丹。

米粉のチップにスーマントランのチーズと羅臼産の雲丹を乗せたもの。

雲丹とチーズという間違いない組み合わせ。

雲丹の質も良き。

ワインはペアリングで。

まずはラエルト・フレールのブラン・ド・ブラン。

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ドライで軽めの仕上がり。切れ味がある。

化石の上シリーズはまだ続く。

ジビエのソーセージ、パプリカのパウダー。
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これは完全にワインのアテ。

イタリア産菜の花を猪で包んだもの。
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菜の花好きなんだよね。

アオリイカのベニエ。イカスミとアンチョビのソース。
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イカ団子って感じ。

三河産穴子を日本酒とコンソメで炊いて表面を炙ったもの。

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ふわっふわに仕上げた穴子めちゃウマし。

あと5個は食べれる。

マリネしたカワハギの肝和え。
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和のテイスト強いんだけど、和食とも言えない味付け。面白い。

ここで一気に5品登場。

最初に使った化石のお皿を取り皿にして食べる。

合わせるワインは、ボルドーのコス・ラボリ。

このタイミングで赤を持ってきたけど、飲んでみて納得。料理に合うわ。

ってかこのワイン美味しい。

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フォアグラのテリーヌ、ラフランス、ゆずのピューレをクッキーで巻いたもの。横はピーカンナッツのクロカン。

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持ち上げるとアマニが付いてくるんだけど、その食感も加わって独特のテリーヌになる。

今まで食べたフォアグラのテリーヌで1番美味しかった。

ワインはアルザスのマルク・テンペ。f:id:otokonodiet:20200124132551j:image

ライチの香り強っ!

口の中がフルーティーなアロマに包まれる。

これも美味しい。

というかここのペアリングかなり良い。

✳︎

メニューでいうとようやく2つ目の原木舞茸。

見た目はお肉。
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中は山形県産原木舞茸の炭火焼き、クスクス、なめこを粗めに刻んだもの、ペッパークレソン、ビーツのシフォン、スナップえんどうのピューレ、シャルドネのビネガーソース。

バラすとこんな感じ。
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混ぜて食べて下さいとのことなので、混ぜ混ぜしていただく。

これだけたくさんの食材使ってるのに、不思議と調和が取れていて美味しい。

生ハムが見事なバランサーの役割を果たしてる気がする。

ワインはロワールのユエ。

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甘みと酸味のバランスが良い。

メニューでいうコンソメ。

メインは白子。

上には海苔に見せかけた、刻みトリュフ。

トリュフの香り強すぎて、海苔じゃないってすぐ分かるけど。
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あとがけのコンソメスープは、パルマ産の生ハムで出汁を取ったもの。

塩気が強いかなと思ったけど、スダチをかけるだけでカドが取れて全く別の味に変わる。

食材ひとつでここまで味が変わるのかとビビる。

ペアリングで出て来たお酒は日本酒。なんだったっけな?忘れちゃった。

続いて毛蟹を使った料理。

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こちらもバラす&混ぜ混ぜしていただく。
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甲羅と脚の身、蟹味噌と蟹づくしで贅沢。

甲羅は出汁のジュレで味付け。

上のいくらみたいなものは、オリーブオイルをキャビア状にしたもの。

周りはマリーゴールドとナスタチウム。

他にレモン、クルトン、ケーパーベリー、ニンジンのピューレ、カラスミ、ハーブ、わさび菜、カラシ菜、黒米の赤酢和え、薄いエンドウ豆とクレソン、最後にニンジンのパウダー。

ふう。覚えるのも一苦労。かなりの強敵。

ワインはロワール。アンリ・ブルジョワ。

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ようやくメインの九絵。

これでクエって読むんだね。知らなかったよ。 

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長崎県産のクエ。白いのはコンテチーズの泡、周りの葉っぱがレッドソレル。

ちょっと身がパサついてたかな?もう少ししっとりしてた方が好み。

緑色の丸いソースが、ちぢみほうれん草とオイスターソースを混ぜて絞ったもの。

添えの葉物がイタリア野菜のカーボロネロを素揚げしたもの。

下は菊芋のピューレ、銀杏のパウダー、ベルモットソース、九条ネギの風味がついてた。

 ワインは、サントネのダヴィッド・モロー。

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あんまり印象に残ってないや。

フランス産ビュルゴー家のシャラン鴨。周りはハコベと黒ブドウ。

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この日は鴨の気分だったのでラッキー。

肉の下は唐辛子味噌を塗ったイタリアの郷土野菜タルティーボと、赤キャベツを赤ワインビネガーで焼いたもの。

ソースは鴨の出汁を詰めたもの。

しっとりとした火入れ加減は良い。ソースもあとがけで温かいので、鴨と一緒に食べるとちょうど良い温度。

ワインはブルゴーニュのデ・クロワ。

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良いワインだとは思うけど、ちょっとまだ早いかな???

ここからデザート。

デザート一つ目は、熊本県産の晩白柚を使ったもの。
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晩白柚の果肉をほぐしたもの、皮で作ったジャム、甘口ワインで作ったジュレ、リースリングの白ワインで作ったムース。

酸味があってサッパリ。なんだけどワインで作ったジュレとムースのアクセントが、複雑さを加えていて良い。

デザートワインはモーゼルのリースリング。

なぜ?と思ったけど、このワインで作ったムースらしい。

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ミネラル感強い。結構冷やして出してくれたけど正解だと思う。

メニューでいうGuimauve。

丸っとイチゴが出てきました。
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素材で言わせるちょっと抜いた料理かと思ったけど、なにがなにが。
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大きさ伝わりづらいけどかなりの大玉。そしてめちゃくちゃ甘い。

ローズマリーの香りをつけたギモーブとイチゴの組み合わせが抜群。

ホントに美味しい。

最後はマデラワイン。

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綺麗な琥珀色。

マデラワインは全然飲んだことないから良く分かんない。

長珍酒造のしんぶんしという日本酒で作ったアイス。

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舌触りが良くとても滑らか。これも完成度高い。

アイス好きとしては、あと10個は食べれる。

最後の小菓子。

バラのジャムをメレンゲで挟んだもの。
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これも好み。あと10個は食べれる。

金柑のマカロン。
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カヌレ。
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以上。

前菜は色んな食材や味付けを組み合わせて、見た目でも味でも楽しませてくれる。

その組み合わせが絶妙で、次はどんな料理が出てくるかワクワクさせてくれます。

メインは素材の良さを引き立てるためシンプルなんだけど、オリジナリティもあってセンス良い。

サービスもしっかりしてるんだけど堅苦しくなくて、気軽に料理の質問もできて雰囲気がとても良い。

美味しい物を食べて、ワクワクさせてくれるレストランに来た時の多幸感は半端ない。

ここのお店はなかなか予約できないので、ちゃっかり次回予約もしてきました。

ごちそうさまでした。

では、では。