【食】SHOKUDO YArn
場所は石川県小松市。
住宅街にひっそりと佇む、レストランへ行ってきました。
名前はSHOKUDO YArn。(ショクドウ ヤーン)
あのエル・ブジで修行した米田夫妻のお店。
ミシュランと並ぶ格付け本ゴエミヨでは、明日のグランシェフ賞取ってたり、まあ説明不要の有名店。
食材だけじゃなくて、食器や小物まで石川産に拘ったお店。
どれもYarnの文字が入ったオリジナルの物ばかり。
メニューを見てもどんな料理が出てくるのか全然想像つかないんだけど、実際に出てくると妙に納得。
シェフの遊び心満載で、美味しいだけじゃなくて楽しいお店でした。
メニュー名は載せたらダメなのでザックリと。
イチジクのういろうと生ハム。42ヶ月と36ヶ月熟成のイベリコ。
目の前で点ててくれた抹茶は、お湯ではなくぶどうジュースを混ぜたもの。
何故に抹茶とぶどうジュースを混ぜようと思ったのか。
でも不思議とマッチして、抹茶とは全く別の飲み物に進化して美味しい。
混ぜたのはポールジローのスパークリングジュース。
カボチャのガナッシュと牛すじ味のエアチョコ。
作りはガナッシュとエアチョコなのに、味は完全にカボチャの煮たものと牛すじ。
袋の中にはピザ生地を薄く伸ばした焼いた、せんべいのような物。(写真撮り忘れ)
カツオ君の袋の中には鰹節が入ってました。
茶わん蒸しに見えないけど、白いのが味はホントに茶わん蒸し。
いくらプリプリで鮮度すごい。
アオリイカ。イカ墨とゲソのソース。
手取川の天然鮎。なかなかのサイズ感。
南蛮漬けにして2時間素揚げにしたもの。
この食べ方で鮎を食べた事なかったけど、今まで食べた鮎の中で一番美味しい。
同じ食材でも、調理法でここまで味が変わるのかと衝撃を受けた。
肉じゃが。
じゃがいも3種類。
肉とじゃがいもだから肉じゃが。
品種名は写真を加工した訳じゃなくて、最初からお皿に書いてあるパターン(笑)。
後載せでフォアグラのパウダーかけてくれた。
フォアグラなしの時と比べて、味が劇的に変化するので面白い。
突然始まる理科の実験。
かつおの本枯れとマグロ節(血合いなし)を目の前で出汁取り。
出来上がったのがこれ。
と思いきやプッチンプリンの容器に入った謎のジュレ。
黒アワビの上にジュレをプッチンで落として、さっき抽出した出汁をかけて完成。
追加で食用花とトリュフをかけると、また別の食べ物に変化。
出汁を取った節もオリーブオイルと醤油で。
畑で抜いた雑草の塊。
ではなく、珍しい国産のゴマをまぶした氷見うどん。
箸休めのサラダ。温かいドレッシングかけてくれたけど、めちゃくちゃ美味しい。
なんだこのドレッシング。美味しすぎて衝撃だった。
甘鯛の鱗焼。
ジェノベーゼソースに紫蘇を混ぜて、さらに追加で穂紫蘇。
ソース単発だと強すぎるのに、甘鯛と一緒に食べると抜群の調和。
すき焼きです。
エスプーマソースをかけると、見事に卵につけたすき焼きと同じ味。
プリンです。
見た目は出汁巻き卵なのに味はプリン。
柿のマスカルポーネも美味しい。
敷かれた畳も、石川産のイ草を使うという拘り。
デザート2。
何のアイスだったかなー。めちゃくちゃ濃厚で美味しかった記憶しかない(笑)。
周りはシャインマスカットを干したもの。
なぜシャインを干してしまうのかと思ったけど、食べてみたら当然の如く普通の状態より美味しい。
ここスゴイよ。
遊び心満載どころか、遊び過ぎちゃってるんだけど、決して味はブレてない。
テイストは洋風なんだけど、芯は和風。
しかも家庭的で懐かしい。
料理にも食器にも一切の妥協がない奥田夫妻のショー。
ここはテーマパークだよ。
凄かった。
ごちそうさまでした。
では、では。